――波間に響くのは、潮騒か、記憶か、それとも下関市の竹崎地区。古くから漁業が盛んで、今も港町特有の静けさと生活感が入り混じる場所だ。昼間は、漁船の音、観光客の足音、潮の匂いで満ちている。しかし、夜になると一変する。人気の消えた波止場。釣り人...

ーー“誰かが歩いているのに、気配だけが消える山道”山口県防府市、大平山。標高631m。遠く瀬戸内海を望み、古くから山岳信仰の対象となってきた山——。昼間は静かで、家族連れのハイキングコースとして人気もある。しかし、夕方から夜にかけて訪れると...

――“階段の上から覗く顔”の噂は、なぜ消えないのか？周南市の高台に位置する 青山墓地。丘陵地の斜面を利用して整然と造成された、古くから地域住民に使われてきた墓地だ。昼間に訪れると、見晴らしがよく、静かで、どこか穏やかさすら感じる場所である。...

ーー夜の岩国に残された、静かな“気配の怪異”山口県岩国市。江戸時代から続く名橋・錦帯橋は、日本三名橋のひとつとして語られる歴史的観光地だ。その美しい木組みは、災害に強く、意匠は洗練され、今や山口県を象徴する風景となっている。しかし、観光の賑...

――“反響が消える”地下で、いったい何が起きているのか------------------------------------山口県美祢市。日本最大級の鍾乳洞として知られる 秋芳洞（あきよしどう） は、観光地としてあまりにも有名だ。地底河川...

——静寂の台地が生む、説明のつかない“光の異常現象”------------------------------------山口県美祢市。秋吉台は日本最大級のカルスト台地として知られ、観光写真ではあまりに穏やかな草原が広がる。しかし、夜の秋...

山口県と聞くと、多くの人は“穏やかで平和な土地”を思い浮かべるだろう。しかし、静けさこそが異常を隠し持つ。古道、海、洞窟、行政の建物、古い階段。どこにも事件性を帯びないはずの風景に、いつからか「説明できない現象」だけが残されてきた。「ここ、...

——誰もいない議場で、何が話し続けているのか？【序章】——記録もマイクも切れているのに、“声だけ”が残る。太宰府市。古代から行政・宗教・歴史の中心として知られ、現在も市役所周辺には官公庁が集まる“政治の小さな中心地”が存在する。その中に、奇...

——誰もいないはずの場所で、仕事だけが続いている。【序章】——春日市役所の地下には、“今は使われていない書庫”がある。福岡県春日市。人口密度の高い住宅都市でありながら、市役所周辺は比較的落ち着いた行政エリアになっている。だがその春日市役所に...